【書評3】文章の視覚的読みやすさは3つの要素で決まる!by「20歳の自分に受けさせたい文章講義」
はじめに
こんにちは!なちえもん(@nanairo_log)です。
突然ですがあなたは本を開いて
「うわっ・・・読みにくそう・・・」
と思った次の瞬間、本を閉じてしまったという経験はありませんか?
視覚的に読みにくい文章というのは、どれだけ優れた内容であっても読んでもらうことができません。
今回は、視覚的に読みやすい文章を作り出すための超具体的な方法をご紹介します。
本の情報
今回の学びを得た本はこちら。
かの有名な「嫌われる勇気」を書かれた古賀史健さんの著書です。
文章の読みやすさを決める要素3つ
本書によると、文章の視覚的読みやすさを決める要素は以下の3つです。
- 句読点の打ち方
- 改行のタイミング
- 漢字とひらがなのバランス
それぞれについて詳しくみていきましょう。
①句読点の打ち方
ポイントは「句読点は一行に一つにする」こと。
句読点を文章中に入れることによる効果は二つあります。
「見た瞬間に文の切れ目がわかること」と、「文意を明確にすること」です。
1つ目の「見た瞬間に文の切れ目がわかること」に関して、本書ではこう述べてあります。
これだけで見た目の圧迫感がなくなり、ひと呼吸おかせてくれる。物理的にはわずか半文字分のほどのスペースだが、視覚的にはとてつもなく有効だ。
句読点を活用しない手はないですよね。
次に、2つ目の「文意を明確にすること」に関してです。
わかりやすいように、例文を使って説明します。
例文1「彼は静かに歩く彼女に声をかけた。」
例文2「彼は、静かに歩く彼女に声をかけた。」
全く同じ文字列ですが、例文1と2では人によって解釈が変わってきそうですよね。
明らかに人によって解釈が変わってきそうな文章は、読者を混乱させます。
混乱を防ぎ、読みやすくするために句読点を用いるのです。
②改行のタイミング
ポイントは「最大5行あたりを目処に改行をする」こと。
句読点は文字と文字の間(縦)の圧迫感を緩和するものでした。
それに対し、改行は行と行(横)の圧迫感を緩和するために有効な手段です。
また、改行には
「伝えたいメッセージを強調する」
という役割もあります。
大事なところを流し読みされてしまってはたまったもんじゃありません。
そういう時は改行を使って注目してもらえるようにしましょう。
③漢字とひらがなのバランス
①と②で、いずれも「圧迫感」について触れられていることには気がつきましたか?
本書によると、文章にはもう一つ圧迫感を与える要素があります。
それは、「文章の文字そのもの」です。
「薔薇」や「檸檬」など画数の多い漢字はそれだけで圧迫感を感じますよね。
また、あっぱくかんはかんじだけではなくてひらがなのおおいぶんしょうもまたあっぱくかんをあたえます。
では、具体的にどのように漢字とひらがなの使い分けをすれば良いのか。
本書にはこう書いてあります。
白い(画数の多い)ひらがなの中に、黒い(画数の多い)漢字がある。それでこそ黒が引き立つのである。文章において引き立てるべきは、明らかに漢字だ。
漢字を引き立てるべき理由についてはこのように述べてあります。
漢字は、文字そのものが意味を表す「表意文字」であり、パッと見た瞬間に何が書いてあるは把握できる。(中略)すなわち、漢字そのものが太字で書いてあるキーワードのような役割を果たしているのだ。
だから、漢字が埋もれてしまわないように、「ひらがなの中にところどころ漢字を置く」くらいの使い分けをするんですね。
まとめ
文章の視覚的読みやすさを決める要素3つ
- 句読点の打ち方
【一行に一つにする】 - 改行のタイミング
【最大五行あたりを目処にする】 - 漢字とひらがなのバランス
【漢字を引き立たせる】
とても具体的で、実践的だと思います。
本書では、他にも目からウロコのお話がたくさん書かれていて、ヒィヒィ言いながら読んでいます。
一度読んだだけでは吸収しきれない気がしています。
気になった方はぜひ、読んでみてください☺️!
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